「若い目」への投稿1~4

 校内に掲示してある新聞に掲載された作品
 校内に掲示してある新聞に掲載された作品

 薩摩中学校の国語科では,作文指導の一環として,生徒の作文を南日本新聞の読者投稿コーナー「若い目」に投稿しています。

 

 平成25年度は9名,平成26年度は7名の生徒の作品が掲載されました。学校生活のこと,部活動のこと,家族のこと,進路のこと等が題材です。本年度は,現在までに4名の生徒の作品が掲載されています。

 その作品を紹介します。


【平成27年5月24日掲載】

 「受け継いでいくもの」

    (1年女子 I.Hさん)

 「竹取物語」を学習して思ったことがあります。千年以上も前のお話なのに,今までずっと読み継がれてきていることが,すごいなと思ったことです。ずっと読み継がれてきたのには,何か理由があるんだろうなと思いました。

 あいさつもずっと受け継がれているものの一つだと思います。あいさつも昔からずっとあるものです。私はあいさつをすると気持ちがよくなります。逆にあいさつされるのも気持ちがよくなります。

 薩摩中では「あいさつ」が伝統です。元気よく,止まってあいさつをします。あたりまえのことかもしれませんが,とても大切なことだと思います。

 歩きながらあいさつをするのと,止まってあいさつをするのとでは,またちがってきます。歩きながらあいさつをすると,だれにあいさつをするのか分かりません。それに,あいさつをした人は,きちんとしたつもりでも,あいさつされた方から見ると,きちんとしたあいさつに見えないことがあります。

 止まってあいさつすると,した人もされた人も気持ちがよくなります。これからも止まって,元気よくあいさつをしたいと思っています。 


【平成27年6月1日掲載】 

 「応援される選手に」

    (3年女子 S.Rさん)

 「周りの人から応援されるような選手になれ」。3月まで顧問をしてくださった先生にいつも言われていた言葉だ。

 中学2年の秋,私は砲丸投げでジュニアオリンピックに出場することになった。あの頃の私はまだ陸上に対して,「ただの部活動」という思いしか抱いていなかった。でも,県の代表として出場することに,わくわくとすると緊張感が高まっていった。

 大会当日,練習会場の雰囲気も県大会とは違っていた。自分よりも遠くまで投げる人がたくさんいた。雰囲気に圧倒される私を見て,「梨絵瑠,胸を張れ」と先生は励ましてくれた。そして,雨の中の本番で私は自己ベストを出すことができた。

 でも,大会から帰ると,日本一の投てきを目にした私は,ネガティブな考えにとらわれてしまった。そのとき,先生に言われたのが,最初の言葉だ。

 もうすぐ地区総体がある。私は今,肉離れで思うような練習ができていない。しばらく前の私なら,「どうせ」と諦めてしまったかもしれない。でも,今は違う。私は,自分の持っている力を発揮できるように挑む。そして,先生が言った言葉を実現できるように,県総体を目指す。


【平成27年8月23日掲載】 

 「最後の試合で感謝」

    (3年男子 O.Yさん)

 「感謝の気持ちをプレーで表せ」。リーグ優勝をかけた試合当日,顧問の先生が僕たちに言った。

 僕はサッカー部に所属しているが,人数が足りず合同チームを組んで試合に出場している。そのため,一緒に練習するにも保護者の送迎がなくてはならない。遠くまで応援に足を運んでくれる親に恩返しするためにも,僕たちのプレーで感謝の気持ちを伝えているつもりだ。

 優勝がかかった試合は,たくさんの保護者が見に来た。試合中もいつもより応援が大きく聞こえ僕たちを後押ししてくれた。試合に勝ち僕たちは優勝旗をつかみとった。保護者の方を見ると喜んでいるのが遠くからもわかった。その姿を見て,やっと感謝をプレーで表せたと胸が熱くなった。

 地区総体では,準決勝で負け,悔しい思いをした。しかし,悔いはない。どのチームよりも全力でプレーできたし,感謝の思いを伝えることができたと思うからだ。こう思えるのは合同チームという他とは違ったチームだったからだと思う。

 8月末,いよいよ最後の試合がある。これまでの感謝の思いを最後に最高のプレーで表したい。


【平成27年11月12日掲載】 

 「思いを一つに」

    (2年女子 K.Kさん)

 「今年は無理かもしれない」。そう思っていた。きっと私だけではなかったと思う。今年,陸上部で長距離を専門としているのは私だけだ。あとは,短距離が専門の先輩,そして陸上部以外からも練習に集まってもらっている状況だった。

 だからこそ,チームを引っ張っていかなければいけない私なのに調子が上がらない。レース直前まで,やはり無理かもしれないという思いが消えなかった。不安な思いのまま,大会を数日後に控えた日,出走予定の先輩がけがをした。チーム内には不安が広がった。

 でも,先輩はけがをおして次の日から練習を始めた。去年アンカーを走った先輩がその姿を見て,「みんな一人5秒だよ。縮めよう」と言った。チーム全員でチームのためにたすきをつなごうと強く思った。もう迷いはなかった。

 一人一人の思いが一つになったからこそ,つかみとれた県大会出場だった。私たちのチームの強みはこの全員駅伝だ。選手もサポートも先生もみんなが同じ思いで走っている。

 いよいよ県駅伝だ。全員の思いがこもったたすきをかけて私は走る。チームのために,最高の走りでたすきをつなぐために。